1.多発性脳転移をきたした悪性胸膜中皮腫の一例

症例は69歳男性で右背部痛にて発症した. CTにて右胸郭内腫瘤を認め, 生検にて悪性胸膜中皮腫(sarcomatous type), T4N0M0, StageIVの診断を得た. 化学温熱放射線療法(外照射50Gy, CDDP+CPT-11併用温熱療法3コース)及び胸腔鏡挿入部胸壁腫瘍に電子線19.5Gy施行した. CT上腫瘍は縮小し, FDG-PETでは腫瘍への異常集積が消失した. 退院から3ヶ月後に記銘力低下が出現し, 頭部CTにて多発性脳転移がみられた. 胸膜悪性中皮腫の脳転移は比較的まれであり報告する....

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2005, Vol.55 (2), p.181-181
Hauptverfasser: 河村英将, 中山優子, 石川仁, 清原浩樹, 野田真永, 吉田大作, 加藤弘之, 北本佳住, 長谷川正俊, 中野隆史, 磯部全
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は69歳男性で右背部痛にて発症した. CTにて右胸郭内腫瘤を認め, 生検にて悪性胸膜中皮腫(sarcomatous type), T4N0M0, StageIVの診断を得た. 化学温熱放射線療法(外照射50Gy, CDDP+CPT-11併用温熱療法3コース)及び胸腔鏡挿入部胸壁腫瘍に電子線19.5Gy施行した. CT上腫瘍は縮小し, FDG-PETでは腫瘍への異常集積が消失した. 退院から3ヶ月後に記銘力低下が出現し, 頭部CTにて多発性脳転移がみられた. 胸膜悪性中皮腫の脳転移は比較的まれであり報告する.
ISSN:1343-2826