10.最近経験した若年者(35歳以下)非浸潤性乳管癌(DCIS)2例の経験

【はじめに】最近の1年間に若年者(35歳以下)DCISの手術症例2例を経験したので報告する. 【症例1】31歳女性. 主訴:乳頭異常分泌. 平成15年2月乳頭異常分泌を主訴に某乳腺外科受診, 分泌液細胞診でclass IIでその後経過観察となる. 同年9月当センター外科受診. 触診上左AB領域に境界不明瞭な硬結を触知した. MMGではカテゴリー1, 乳腺超音波では境界不明瞭で斑状のhypoechoic lesionとして描出され, 乳腺症もしくはDCISを疑った. 再度, 分泌細胞診を行なったところclass IIIであり, CNBではductal carcinomaと考える病変が認められた....

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2005, Vol.55 (1), p.57-57
Hauptverfasser: 竹内幾也, 大西清, 北岡斉, 黒田一, 糸山進次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】最近の1年間に若年者(35歳以下)DCISの手術症例2例を経験したので報告する. 【症例1】31歳女性. 主訴:乳頭異常分泌. 平成15年2月乳頭異常分泌を主訴に某乳腺外科受診, 分泌液細胞診でclass IIでその後経過観察となる. 同年9月当センター外科受診. 触診上左AB領域に境界不明瞭な硬結を触知した. MMGではカテゴリー1, 乳腺超音波では境界不明瞭で斑状のhypoechoic lesionとして描出され, 乳腺症もしくはDCISを疑った. 再度, 分泌細胞診を行なったところclass IIIであり, CNBではductal carcinomaと考える病変が認められた. 平成16年2月5日乳房温存手術(Bp+Ax, Level(特))を施行した. 病理所見はDCISでTis, n0, ew(-). ER(+). PgR(+). Her2/neu;score2であった. 術後に照射を加えた. 【症例2】30歳女性. 主訴:微細石灰化. 近医で乳輪下膿瘍と診断され, 当センター外科に根治術目的で紹介された. 触診で右乳房A領域に凹凸不整な硬結を触知し, MMGでは同部位に微細石灰化が認められ, 超音波では内部に不整な乳管拡張を含むisoechoic lesionとして描出されDCISを疑いCNBを行なった. 病理診断はatypical papillary lesionであった. 経過観察も考えたが平成15年11月14日乳輪下膿瘍根治術に伴いLumpectomyを施行した. 術中迅速組織診でDCISと診断された. 切除断端はcancer negativeであった. 病理所見はTis, n0, ew(-). ER(+). PgR(+). Her2/neu;scorelであった. 術後に照射を加えた.
ISSN:1343-2826