5.食道癌(小細胞癌)のリンパ節転移に対し99mTc-MDPが集積した一例

症例は54歳男性. 4ヶ月前より食欲低下, 左腹部痛を自覚していたが症状の増悪を認めたため, 近医受診した. CT施行したところ, 鎖骨上窩, 縦隔, 上腹部領域, 腹部傍大動脈リンパ節に病的腫大を認めた. 悪性リンパ腫を疑われ, 当院受診した. proGRPが2550と高値であり, また内視鏡による生検で病理組織学的に小細胞癌と診断された. 食道癌cT3N1M1 stageIVと診断されたため, 化学放射線療法目的にて当科入院となった. Gaシンチグラフィー施行したところ, 上記部位に一致して集積を認めた. また, 骨転移検索目的に施行した骨シンチグラフィーにおいても左鎖骨上ならびに上腹部領...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2004-08, Vol.54 (3), p.248-248
Hauptverfasser: 吉田大作, 町田喜久雄, 本田憲業, 高橋健夫, 奥真也, 長田久人, 渡部渉, 大多和伸幸, 岡田武倫, 西村敬一郎, 大野仁司, 山野貴史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は54歳男性. 4ヶ月前より食欲低下, 左腹部痛を自覚していたが症状の増悪を認めたため, 近医受診した. CT施行したところ, 鎖骨上窩, 縦隔, 上腹部領域, 腹部傍大動脈リンパ節に病的腫大を認めた. 悪性リンパ腫を疑われ, 当院受診した. proGRPが2550と高値であり, また内視鏡による生検で病理組織学的に小細胞癌と診断された. 食道癌cT3N1M1 stageIVと診断されたため, 化学放射線療法目的にて当科入院となった. Gaシンチグラフィー施行したところ, 上記部位に一致して集積を認めた. また, 骨転移検索目的に施行した骨シンチグラフィーにおいても左鎖骨上ならびに上腹部領域に異常集積を認めた. 治療としては化学療法(cisplatin, etoposide)を2クール施行した. 99mTc-MDPが食道癌リンパ節転移に集積したきわめてまれな一例を経験したので報告する.
ISSN:1343-2826