局所進行性膀胱癌の治療 (1)我々が行っている膀胱温存療法-T2へのTUR-BT+化学療法(M-VAC)

【目的】T2膀胱癌への標準治療は膀胱全摘術なのだが, 膀胱温存を目的としたT2膀胱癌へのTUR-Bt+化学療法(MVAC)の治療成績を検討した. 【対象】1994年6月から2003年1月までの病理学的にpT2を呈す41-76歳までの7症例で, 初発5例, 表在性膀胱癌の経過観察中の再発2例を対象とした. 【方法】TUR-Bt後, 可能な限りfull doseで2コースのMVACを行う. その後, TUR-Btや経皮的全層生検にて残存腫瘍の有無を確認する. なお, 初回のTUR-Btは筋層繊維の間から脂肪組織が十分に見えるまで削る. 【結果】7例中1例は再TUR-Bt時に残存腫瘍陽性のため膀胱全...

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Hauptverfasser: 中村敏之, 岡崎浩, 悦永徹, 加藤宣雄
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】T2膀胱癌への標準治療は膀胱全摘術なのだが, 膀胱温存を目的としたT2膀胱癌へのTUR-Bt+化学療法(MVAC)の治療成績を検討した. 【対象】1994年6月から2003年1月までの病理学的にpT2を呈す41-76歳までの7症例で, 初発5例, 表在性膀胱癌の経過観察中の再発2例を対象とした. 【方法】TUR-Bt後, 可能な限りfull doseで2コースのMVACを行う. その後, TUR-Btや経皮的全層生検にて残存腫瘍の有無を確認する. なお, 初回のTUR-Btは筋層繊維の間から脂肪組織が十分に見えるまで削る. 【結果】7例中1例は再TUR-Bt時に残存腫瘍陽性のため膀胱全摘術を行った. 2例は後日表在性再発のためTUR-Btを行っている. 7-94月の経過観察中, 全ての症例にて現在NEDであり, 7例中6例に膀胱温存が可能であった. 【結語】T2膀胱癌に対しTUR-Bt+化学療法にて膀胱温存を行っている. 適応化学療法のレジメン等に今後の検討が必要である.
ISSN:1343-2826