11.癌性腹膜炎を呈し,長期生存中の進行および再発乳癌の2例
乳癌は, 術後かなりの年月を経て再発し, 全身の臓器に転移をきたすことが知られている. 乳癌の遠隔転移は, 骨肺肝などに多く認められるが, 消化管や腹膜への転移は比較的稀であり, 予後も不良である. 今回我々は消化管への転移を認めたものの, 長期生存を得ている2例を報告する. 1例目は45歳女性. 右乳癌乳切後5年経過し, 直腸転移を来たした. CAF, エンドキサン, ヒスロン投与により一時軽快したが, 胃転移にて再発. 食道狭窄まできたしたが, タキソール投与により軽快. 直腸転移から7年5ヶ月経過した現在外来通院中となっている. 2例目は63歳女性. 心窩部不快感にて発症. 他院にて4型...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2004-05, Vol.54 (2), p.177-178 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳癌は, 術後かなりの年月を経て再発し, 全身の臓器に転移をきたすことが知られている. 乳癌の遠隔転移は, 骨肺肝などに多く認められるが, 消化管や腹膜への転移は比較的稀であり, 予後も不良である. 今回我々は消化管への転移を認めたものの, 長期生存を得ている2例を報告する. 1例目は45歳女性. 右乳癌乳切後5年経過し, 直腸転移を来たした. CAF, エンドキサン, ヒスロン投与により一時軽快したが, 胃転移にて再発. 食道狭窄まできたしたが, タキソール投与により軽快. 直腸転移から7年5ヶ月経過した現在外来通院中となっている. 2例目は63歳女性. 心窩部不快感にて発症. 他院にて4型胃癌と診断されるが, 乳腺腫瘤認め, 胃生検にてHer2(2+)をみとめたため, 乳癌胃転移と診断された. アリミデックス, ADM, フルツロンにて軽快. 腫瘍マーカーも正常化した. 発症から3年6か月経過した現在外来通院中である. |
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ISSN: | 1343-2826 |