4.食道癌の化学放射線療法における照射野の検討

【目的】食道癌に対する化学放射線療法の治療成績, 再発形式ならびに早期有害事象と照射野の関係について検討する. 【対象方法】平成11年5月から平成15年6月までに化学放射線療法を施行した61例を対象とした. 年齢は48歳から81歳, 男性57例, 女性4例, 臨床病期(UICC, 1997)はI期6例, II期15例, III期28例, IV期12例であった. 化学療法はシスプラチン(あるいはネダプラチン)と5FUを併用した. 【結果】生存者の観察期間の中央値は11ヶ月, 奏功率は95%, 全例の生存期間の中央値は11ヶ月, 2年生存率は26%であった. 照射野の長さを20cm以上と20cm未...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2004-05, Vol.54 (2), p.166-166
Hauptverfasser: 野中哲生, 樋口啓子, 堀越浩幸, 加藤弘之, 原口万須美, 玉木義雄, 福田敬宏, 外村修一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】食道癌に対する化学放射線療法の治療成績, 再発形式ならびに早期有害事象と照射野の関係について検討する. 【対象方法】平成11年5月から平成15年6月までに化学放射線療法を施行した61例を対象とした. 年齢は48歳から81歳, 男性57例, 女性4例, 臨床病期(UICC, 1997)はI期6例, II期15例, III期28例, IV期12例であった. 化学療法はシスプラチン(あるいはネダプラチン)と5FUを併用した. 【結果】生存者の観察期間の中央値は11ヶ月, 奏功率は95%, 全例の生存期間の中央値は11ヶ月, 2年生存率は26%であった. 照射野の長さを20cm以上と20cm未満の群に分けて検討したところ, 治療成績や再発様式, 血液毒性や食道炎の有害事象には有意差はなかった. 再発は33例に認められ, そのうち27例は照射野内再発(原病非制御例を含む)であった. 【まとめ】食道癌の化学放射線治療における照射野の設定は, 治療成績や有害事象に与える影響は乏しいと考えられた.
ISSN:1343-2826