8.肝細胞癌と胃原発悪性リンパ腫の重複症例3例の検討
肝細胞癌と胃原発悪性リンパ腫の重複症例3例を経験したので報告する. 【症例1】60歳の男性. 肝硬変(HCV+)で近医通院中に, 胃腫瘍, 肝腫瘍が見つかり, '97.11.4手術:肝外側区切除, S8腫瘤核出術, 幽門側胃切除D2郭清術を受けた. 病理組織検査ではMalignant lymphoma, diffuse large Bcell type mp n(-)肝転移疑いであった. 化学療法を追加しその後再発はみられていないが, '01.3.21肝細胞癌(S7)出現のため, ラジオ波焼灼術を行った, 【症例2】66歳の男性. 肝硬変(HCV+)で近医通院中に, 胃腫瘍...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2004-02, Vol.54 (1), p.49-49 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 肝細胞癌と胃原発悪性リンパ腫の重複症例3例を経験したので報告する. 【症例1】60歳の男性. 肝硬変(HCV+)で近医通院中に, 胃腫瘍, 肝腫瘍が見つかり, '97.11.4手術:肝外側区切除, S8腫瘤核出術, 幽門側胃切除D2郭清術を受けた. 病理組織検査ではMalignant lymphoma, diffuse large Bcell type mp n(-)肝転移疑いであった. 化学療法を追加しその後再発はみられていないが, '01.3.21肝細胞癌(S7)出現のため, ラジオ波焼灼術を行った, 【症例2】66歳の男性. 肝硬変(HCV+)で近医通院中に, 胃腫瘍か見つかり, 生検で, Malignant lymphoma, diffuse large B cell typeの診断腹腔内転移の為, 化学療法を行った, 途中, 十二指腸狭窄による通過障害を合併のため, '00.12.19手術:胃全摘, 胆摘, 小腸部分切除を行った. 病理組織検査ではリンパ腫細胞の残存は無かった. 悪性リンパ腫の再発はみられていないが, '03.1.8肝細胞癌(S3)出現のため, ラジオ波焼灼術を行った. 【症例3】65歳の男性. 肝硬変(nonB nonC), 肝細胞癌(S5,'98.1月TAE)で近医通院中に, 胃腫瘍か見つかった. '02.12.24手術:幽門側胃切除D1郭清B-II吻合術を行った. 病理組織検査ではMalignant lymphoma, diffuse large B cell type sm n(-)であった, 当院で1992年~2002年までに経験した肝細胞癌273例の中で, 重複癌は30例(11%)であり, 胃原発悪性リンパ腫は胃癌13例, 肺癌4例に次いで3番目の頻度であった. 最近, HCVとB細胞性悪性リンパ腫の関連性を示す報告もみられ, HCV感染症の新たな肝外病変として悪性リンパ腫は注目すべき疾患と考える. |
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ISSN: | 1343-2826 |