皮膚科とアンチエイジング

最近, 私のサブスペシャリティーである皮膚外科の分野に異変が生じた.皮膚科学会総会に出掛けても従来は皮膚外科の会場は男性ばかりでむさ苦しいものであったが, 3~4年前から女性医師が多数集うようになった.当初, 私はこの会場の変貌ぶりにサブスペシャリティーとしての皮膚外科の人気が高まり, メスを振るう女性皮膚科医が多く誕生する前兆と捕らえていた.ところが, 会場を埋め尽くさんばかりの女性医師たちは特定の演題が終了すると, 私の発表など聞かずに退散してしまうという現象が続いたのだ.彼女たちの興味を惹いたものは美容皮膚科やアンチエイジングに関する演題であった.そして, 数年経った今では皮膚の老化に関...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2003/11/01, Vol.53(4), pp.415-416
1. Verfasser: 田村, 敦志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:最近, 私のサブスペシャリティーである皮膚外科の分野に異変が生じた.皮膚科学会総会に出掛けても従来は皮膚外科の会場は男性ばかりでむさ苦しいものであったが, 3~4年前から女性医師が多数集うようになった.当初, 私はこの会場の変貌ぶりにサブスペシャリティーとしての皮膚外科の人気が高まり, メスを振るう女性皮膚科医が多く誕生する前兆と捕らえていた.ところが, 会場を埋め尽くさんばかりの女性医師たちは特定の演題が終了すると, 私の発表など聞かずに退散してしまうという現象が続いたのだ.彼女たちの興味を惹いたものは美容皮膚科やアンチエイジングに関する演題であった.そして, 数年経った今では皮膚の老化に関する研究も活発になり, 種々の治療手段が生まれつつある.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.53.415