室内環境整備に関する基礎研究

【背景 目的】室内環境の清潔保持は, 健康な生活を営むために重要である. その方策を立てるため, 室内の塵埃量やダニ抗原量の季節変動, 床材の種類とコナダニ(ダニ)数, 適切な塵埃除去等を検討した. 【対象と方法】室内の塵埃量とダニ抗原量の測定は, 電気掃除機及びACAREX testによって行い, 塵埃中のダニ数測定は実体顕微鏡によって行った. 【結果】室内塵埃量は冬季から春季にかけて増加し, 塵埃中のダニ抗原量は秋期に増加した. ダニは絨毯敷き詰めの部屋に多くみられ, 板敷きでも清掃しない部屋には多かった. 電気掃除機による塵埃除去効率は, 床材の種類で大きく異なり, また掃除機の使用法が...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2002, Vol.52 (4), p.261-266
Hauptverfasser: 宮崎有紀子, 佐藤由美, 大野絢子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【背景 目的】室内環境の清潔保持は, 健康な生活を営むために重要である. その方策を立てるため, 室内の塵埃量やダニ抗原量の季節変動, 床材の種類とコナダニ(ダニ)数, 適切な塵埃除去等を検討した. 【対象と方法】室内の塵埃量とダニ抗原量の測定は, 電気掃除機及びACAREX testによって行い, 塵埃中のダニ数測定は実体顕微鏡によって行った. 【結果】室内塵埃量は冬季から春季にかけて増加し, 塵埃中のダニ抗原量は秋期に増加した. ダニは絨毯敷き詰めの部屋に多くみられ, 板敷きでも清掃しない部屋には多かった. 電気掃除機による塵埃除去効率は, 床材の種類で大きく異なり, また掃除機の使用法が塵埃除去効率をあげるために重要と思われた. 【結語】室内の清潔を保っためには, 塵埃やダニ抗原量を減らすことが重要である. 今回得られたデータを活用した環境整備マニュアルを作成し, 学生や地域住民に対する環境整備教育に使用する予定である. (Kitakanto Med J 2002;52:261~266)
ISSN:1343-2826