下垂体腺腫の年齢別発生頻度について―群馬大学脳神経外科症例の検討

【目的】下垂体腺腫の発生には遺伝子異常に基づくものと外的なホルモン環境によるものが影響しているとされる. 小児期は機能性腺腫が, 高齢となると非機能性腺腫が多いことはこれまでも指摘されているが, 臨床的分類と年齢別の関係について群馬大学症例について検討を行った. 【方法】群馬大学脳神経外科において下垂体腺腫と診断された症例について, 群馬大学病歴データベースおよび下垂体データベースに基づき, 臨床分類と年齢)にわけて検討を行った. 【結果】67年7月-2001年12月末までの約34年間の入院数415例, 363患者であった. この363患者について検討を行った. 分類は臨床的態度に従いその症例...

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Hauptverfasser: 甲賀英明, 橋場康弘, 登坂雅彦, 小林聡, 石内勝吾, 佐々木富男
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】下垂体腺腫の発生には遺伝子異常に基づくものと外的なホルモン環境によるものが影響しているとされる. 小児期は機能性腺腫が, 高齢となると非機能性腺腫が多いことはこれまでも指摘されているが, 臨床的分類と年齢別の関係について群馬大学症例について検討を行った. 【方法】群馬大学脳神経外科において下垂体腺腫と診断された症例について, 群馬大学病歴データベースおよび下垂体データベースに基づき, 臨床分類と年齢)にわけて検討を行った. 【結果】67年7月-2001年12月末までの約34年間の入院数415例, 363患者であった. この363患者について検討を行った. 分類は臨床的態度に従いその症例数は非機能性腺腫(NF)138症例(男性62, 女性76例), 成長ホルモン産性腫瘍(GH)81症例(男性39, 女性42例), プロラクチン産生腫瘍115症例(男性31, 女性84例), ACTH産生25例(男性5例, 女性20例), TSH産生腫瘍4例(男性4例)であった. 便宜的に19歳以下, 20-49歳, 50歳以降に分けて検討すると全下垂体腺腫で19歳以下4%. 20-49歳64%, 50歳以上33%の頻度であり19歳以下はまれであった.
ISSN:1343-2826