膀胱転移をきたした右腎細胞癌の1例

症例52歳男性. 肉眼的血尿を主訴に受診. 膀胱鏡検査で表面平滑な有茎性腫瘍を認めた. またDIP, CT等にて右腎腫瘍と転移性肺腫瘍を認めた. まずTUR-Btを行ったところ病理結果はclear cell carcinomaであり右腎細胞癌の膀胱転移であった. 次に右根治的腎摘出術を行った. 腫瘍は横隔膜に直接浸潤しており横隔膜合併切除も行った, 病理結果はclear cell carcinoma, pT4pN0であった. 術後IFN-αの投与を行っている. 腎細胞癌の膀胱転移は稀で, 転移経路としては血行性と尿流性が考えられるが, 臨床的な特徴や病理結果からは断定することはできなかった....

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Hauptverfasser: 武井智幸, 大井勝, 鈴木孝憲, 兒嶋高寛, 岡崎浩, 鈴木光一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例52歳男性. 肉眼的血尿を主訴に受診. 膀胱鏡検査で表面平滑な有茎性腫瘍を認めた. またDIP, CT等にて右腎腫瘍と転移性肺腫瘍を認めた. まずTUR-Btを行ったところ病理結果はclear cell carcinomaであり右腎細胞癌の膀胱転移であった. 次に右根治的腎摘出術を行った. 腫瘍は横隔膜に直接浸潤しており横隔膜合併切除も行った, 病理結果はclear cell carcinoma, pT4pN0であった. 術後IFN-αの投与を行っている. 腎細胞癌の膀胱転移は稀で, 転移経路としては血行性と尿流性が考えられるが, 臨床的な特徴や病理結果からは断定することはできなかった.
ISSN:1343-2826