治療に奏効した著明な肺転移を有する乳癌の1例
化学内分泌療法に奏効した進行乳癌の1例を報告する. 症例は48歳, 閉経前女性. 2000年1月より左乳房腫瘤, 乳頭陥凹を自覚し, 2000年6月当科受診. 左A領域を中心とした6.0×6.3cmのfirmなtumorで皮膚浸潤, 胸筋固定を認めた. 左腋窩に4. ×4cm, 皮膚固定のある硬いリンパ節を認めた. 肝転移, 骨転移は認めなかったが, 両側多発肺転移を認め, T4bN2M1 Stage IVと診断した1生検でsolid-tubular carcinoma, ER(-), PgR(+)であった, 内分泌療法としてタモキシフェン, ゴセレリン, 化学療法としてCAF(CPA350m...
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Zusammenfassung: | 化学内分泌療法に奏効した進行乳癌の1例を報告する. 症例は48歳, 閉経前女性. 2000年1月より左乳房腫瘤, 乳頭陥凹を自覚し, 2000年6月当科受診. 左A領域を中心とした6.0×6.3cmのfirmなtumorで皮膚浸潤, 胸筋固定を認めた. 左腋窩に4. ×4cm, 皮膚固定のある硬いリンパ節を認めた. 肝転移, 骨転移は認めなかったが, 両側多発肺転移を認め, T4bN2M1 Stage IVと診断した1生検でsolid-tubular carcinoma, ER(-), PgR(+)であった, 内分泌療法としてタモキシフェン, ゴセレリン, 化学療法としてCAF(CPA350mg/m2 ADR30mg/m2 5-FU 350mg/m2)をday1, day8で4週毎に行った. 初診時CA15-3は61.3U/mlで一時101.9U/mlまで上昇したが, その後漸減し, 5コース終了した2000年11月には20.3U/mlと正常化した. 乳房腫瘤, 腋窩リンパ節ともにPRとなり, 肺転移巣も著明に縮小した. 2000年12月4日胸筋合併乳房切除術を施行した. 組織学的効果はGrade 1aであった. 術後, 同じregimenで化学内分泌療法を5コース行った. 肺転移巣はさらに改善し, 他の再発徴候を認めていない. |
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ISSN: | 1343-2826 |