一側性多発乳管内乳頭腫の1例
【症例】40歳, 女性. 既往歴に特記すべきことなし. 1995年10月30日右乳房腫瘤を自覚し11月6日当科受診. 右CD境界領域に2.2×2.0cm, 弾性やや硬表面辺縁整可動性良な腫瘤を認め, 線維腺腫を疑った. MMGでは境界明瞭な腫瘤像, USでは乳管の拡張と低エコー腫瘤をみとめ, 乳管内乳頭腫を疑った. 12月8日局所麻酔下腫瘤摘出術施行. 拡張した乳管内の最大径1.8cm大の軟らかい腫瘤であった. 病理検査では乳管内に乳頭状の腫瘍性増生がみられるが, 上皮の2相性が保たれているため, 乳管内乳頭腫と診断した. 【臨床経過】2001年4月6日までに, 右C領域に次々と腫瘤が出現し,...
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Zusammenfassung: | 【症例】40歳, 女性. 既往歴に特記すべきことなし. 1995年10月30日右乳房腫瘤を自覚し11月6日当科受診. 右CD境界領域に2.2×2.0cm, 弾性やや硬表面辺縁整可動性良な腫瘤を認め, 線維腺腫を疑った. MMGでは境界明瞭な腫瘤像, USでは乳管の拡張と低エコー腫瘤をみとめ, 乳管内乳頭腫を疑った. 12月8日局所麻酔下腫瘤摘出術施行. 拡張した乳管内の最大径1.8cm大の軟らかい腫瘤であった. 病理検査では乳管内に乳頭状の腫瘍性増生がみられるが, 上皮の2相性が保たれているため, 乳管内乳頭腫と診断した. 【臨床経過】2001年4月6日までに, 右C領域に次々と腫瘤が出現し, 計16個摘出. すべて乳管内乳頭腫であった. すべての腫瘍にCEA. P53染色を行ったが, 陰性であった. 【考察】5年5ヶ月の経過中に, 計16個の乳管内乳頭腫を認めた一側性多発乳管内乳頭腫の一例を経験したので. 文献的考察を加え報告する. |
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ISSN: | 1343-2826 |