胸部CT上異常が認められなかった進行性の閉塞性細気管支炎の一例
【症例】66歳, 男性. 【主訴】呼吸困難. 【現病歴】2000年1月25日より38℃台の発熱が持続したため, 近医入院, 胸部X線上両側全肺野にびまん性粒状影が認められ, 2月3日前医転院となった. TBLBにて肉芽腫を認めたが, 抗酸菌は塗沫培養とも認めなかった. 画像所見, 臨床経過より粟粒結核と考え, 抗結核薬療法(INH+RFP+EB)を開始した. 症状画像所見ともに改善し, 7月14日退院となった. しかし, 8月上旬より労作時呼吸困難が出現し, 8月30日前医再入院した. 混合性換気障害(閉塞性優位)が認められたが, 胸部CTでは異常は認められなかった. 徐々に呼吸困難進行したた...
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Zusammenfassung: | 【症例】66歳, 男性. 【主訴】呼吸困難. 【現病歴】2000年1月25日より38℃台の発熱が持続したため, 近医入院, 胸部X線上両側全肺野にびまん性粒状影が認められ, 2月3日前医転院となった. TBLBにて肉芽腫を認めたが, 抗酸菌は塗沫培養とも認めなかった. 画像所見, 臨床経過より粟粒結核と考え, 抗結核薬療法(INH+RFP+EB)を開始した. 症状画像所見ともに改善し, 7月14日退院となった. しかし, 8月上旬より労作時呼吸困難が出現し, 8月30日前医再入院した. 混合性換気障害(閉塞性優位)が認められたが, 胸部CTでは異常は認められなかった. 徐々に呼吸困難進行したため, 10月11日精査目的にて当科転院となった. 【既往歴】肥大型心筋症, 狭心症, 高血圧, Prolactinoma. 【生活歴】2000年1月までタバコ20本/日(B. I. =800). 【身体所見】発熱なし. 表在リンパ節触知しない. ばち指チアノーゼ認めない. 両側背部下肺野coarse crackle聴取. 【入院後経過】CPR0.8mg/dlであったが, 血算生化学では異常を認めなかった. 抗核抗体リウマチ因子陰性. 血液ガス分析では, PaO2 70.9Torr, PaCO2 45.7Torr. 抗酸菌は喀疾塗沫培養とも陰性であった. 肺機能検査では著明な末梢気道閉塞の所見を認めた. |
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ISSN: | 1343-2826 |