海外で脳死肝移植を受けたC型肝硬変の一例

症例は60歳男性. 血液型O. C型肝硬変にて利根中央病院で経過観察中, 1999年1月食道静脈瘤破裂をきたしてその後肝性脳症を発症. 肝臓移植を希望したが生体肝移植に適当なドナーがおらず, 同年10月脳死肝移植を求めてオーストラリアブリスベンに移り移植待機していた. 2000年1月再度食道静脈瘤出血をきたし状態が悪化した. 血液型Aの脳死ドナーが発生したが不適合のため緊急退避的に血漿交換後, 3月8日, 渡豪後5ヵ月で脳死肝移植を受けた. 摘出肝は小結節性の肝硬変であった. その後拒絶反応はなかったが, 5月8日イレウスとなり開腹し整復した. その後順調で, 6月14日帰国し同16日群大第一...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2001, Vol.51 (2), p.167-167
Hauptverfasser: 高橋良実, 廣川朋之, 神田大輔, 上原豊, 松井正之, 小島明, 高木均, 森昌朋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は60歳男性. 血液型O. C型肝硬変にて利根中央病院で経過観察中, 1999年1月食道静脈瘤破裂をきたしてその後肝性脳症を発症. 肝臓移植を希望したが生体肝移植に適当なドナーがおらず, 同年10月脳死肝移植を求めてオーストラリアブリスベンに移り移植待機していた. 2000年1月再度食道静脈瘤出血をきたし状態が悪化した. 血液型Aの脳死ドナーが発生したが不適合のため緊急退避的に血漿交換後, 3月8日, 渡豪後5ヵ月で脳死肝移植を受けた. 摘出肝は小結節性の肝硬変であった. その後拒絶反応はなかったが, 5月8日イレウスとなり開腹し整復した. その後順調で, 6月14日帰国し同16日群大第一内科へ入院. 糖尿病が悪化しており, インスリンを増量しコントロール後7月13日退院現在外来通院中である. HCVは血中で陽性だが肝機能はほぼ正常で推移している.
ISSN:1343-2826