1. 全身性エリテマトーデスに合併した虚血性心疾患の1手術治験例
患者は45歳の男性で, 呼吸困難および血痰を主訴とした. 全身性エリテマトーデス(SLE)に合併した心筋梗塞および狭心症による心不全と診断され, 冠動脈バイパス術が施行された. 周術期には腎障害, 神経障害, 不明熱, 血小板減少などの多彩な合併症が出現し管理に難渋したが, 集学的治療で改善した. また術後ステロイドを投与することにより, SLEの増悪を予防できた. SLEは血管炎を主体にした病変が諸臓器に生じる膠原病で, 治療にはステロイドや免疫抑制剤が用いられる. SLE症例における冠動脈バイパス手術の報告は稀であり, 成因および周術期管理における問題点を中心に考察を加えて報告する....
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2000, Vol.50 (6), p.561-561 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 患者は45歳の男性で, 呼吸困難および血痰を主訴とした. 全身性エリテマトーデス(SLE)に合併した心筋梗塞および狭心症による心不全と診断され, 冠動脈バイパス術が施行された. 周術期には腎障害, 神経障害, 不明熱, 血小板減少などの多彩な合併症が出現し管理に難渋したが, 集学的治療で改善した. また術後ステロイドを投与することにより, SLEの増悪を予防できた. SLEは血管炎を主体にした病変が諸臓器に生じる膠原病で, 治療にはステロイドや免疫抑制剤が用いられる. SLE症例における冠動脈バイパス手術の報告は稀であり, 成因および周術期管理における問題点を中心に考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 1343-2826 |