7. 膀胱原発と考えられた印環細胞癌の1例
症例は62歳, 男性. 主訴は頻尿, 残尿感. 近医にて膀胱腫瘍疑い, 両側水腎症, 腎機能障害指摘され当科紹介入院. 入院時検査において, 直腸診にて直腸粘膜下に腫瘤を触知, CT, MRIにおいても同部に腫瘤が認められた. 腫瘤に対し生検を施行したところ, 低分化腺癌の浸潤に一部印環細胞癌が認められた. 他臓器に悪性所見が認められないことより膀胱後部原発の印環細胞癌と判断した. 原発性膀胱印環細胞癌はきわめて稀な疾患で本邦報告例は自験例を含め33例であった. 治療は膀胱全摘術が一般的であるが予後はきわめて不良である. 本症例では骨盤部への放射線療法を施行した....
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2000, Vol.50 (6), p.548-548 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は62歳, 男性. 主訴は頻尿, 残尿感. 近医にて膀胱腫瘍疑い, 両側水腎症, 腎機能障害指摘され当科紹介入院. 入院時検査において, 直腸診にて直腸粘膜下に腫瘤を触知, CT, MRIにおいても同部に腫瘤が認められた. 腫瘤に対し生検を施行したところ, 低分化腺癌の浸潤に一部印環細胞癌が認められた. 他臓器に悪性所見が認められないことより膀胱後部原発の印環細胞癌と判断した. 原発性膀胱印環細胞癌はきわめて稀な疾患で本邦報告例は自験例を含め33例であった. 治療は膀胱全摘術が一般的であるが予後はきわめて不良である. 本症例では骨盤部への放射線療法を施行した. |
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ISSN: | 1343-2826 |