3. adenoma malignumのMRI画像-病理との対比
【症例】60歳女性【臨床経過】検診のbrushing cytologyでclassIIIbのため, 平成11年3月16日に当院婦人科を受診した. 細胞診はclassII, 生検は慢性頸管炎であったが, 超音波検査で子宮頸部に19×21mmの占拠性病変が疑われた. 再度生検の結果はchronic cervicitis with glandular atypiaであった. MRIで子宮頸部悪性腺腫を疑い(図3-1), 4月28日子宮頸部切除が施行された. 直後に切除標本をMRIで撮影した. 病理学的にも切除断端陽性のため, 5月19日拡大子宮全摘術が施行された. 【病理】頸部切除標本で内頸部に径1...
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Veröffentlicht in: | The KITAKANTO Medical Journal 2000, Vol.50 (5), p.469-469 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【症例】60歳女性【臨床経過】検診のbrushing cytologyでclassIIIbのため, 平成11年3月16日に当院婦人科を受診した. 細胞診はclassII, 生検は慢性頸管炎であったが, 超音波検査で子宮頸部に19×21mmの占拠性病変が疑われた. 再度生検の結果はchronic cervicitis with glandular atypiaであった. MRIで子宮頸部悪性腺腫を疑い(図3-1), 4月28日子宮頸部切除が施行された. 直後に切除標本をMRIで撮影した. 病理学的にも切除断端陽性のため, 5月19日拡大子宮全摘術が施行された. 【病理】頸部切除標本で内頸部に径1cm程度の頸管腺の増生巣がみられる. 異型の乏しい拡張した粘液腺と非拡張性の小型の頸部腺が筋層内に回状に認められる(図3-2, 3). 腫瘍は通常の頸管腺に比べやや黄色調の粘液を有し, 場所により核異型や構造異型の目立つ部位も認められる. 拡張した腫瘍性の腺管はMRIで認められた嚢胞状の病変に一致するものである. 病理組織診断はadenoma malignum(minimal deviation adenocarcinoma, mucinous type)であった. 最近の検討ではadenoma malignumの粘液は中性の胃幽門腺類似の形質を示すことが明らかであり, 会場からもPAS, Alcian-blue染色等で正常頸管腺と鑑別可能であるとの御指摘(下里)を頂いた. |
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ISSN: | 1343-2826 |