9. 会陰部に発生したhemangiopericytomaの1例

症例は63歳, 女性. 平成11年6月頃より会陰部の腫瘤に気づき増大傾向を認めたため同9月当科受診. 腫瘤部のカラードップラーエコー, 骨盤部CTスキャンにて, 血管腫を疑い摘出術を施行. 病理組織学的に, 血管周皮細胞腫と診断された. 抗第8因子抗体による免疫染色では腫瘍細胞は陰性であり, 抗CD34抗体による免疫染色では内皮細胞, 腫瘍細胞とも陽性を示した. 本症例では腫瘍の大きさは3cm程度であり, 壊死巣もなく核分裂像は1個以下で良性と診断されたが, 良性と診断されたものでも再発転移を来すことがあるためmalignant potentialをもつと考えて厳重に経過観察中である....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2000, Vol.50 (3), p.324-325
Hauptverfasser: 井上雅晴, 斎藤浩樹, 真下透, 上原尚夫, 篠崎忠利, 鈴木慶二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は63歳, 女性. 平成11年6月頃より会陰部の腫瘤に気づき増大傾向を認めたため同9月当科受診. 腫瘤部のカラードップラーエコー, 骨盤部CTスキャンにて, 血管腫を疑い摘出術を施行. 病理組織学的に, 血管周皮細胞腫と診断された. 抗第8因子抗体による免疫染色では腫瘍細胞は陰性であり, 抗CD34抗体による免疫染色では内皮細胞, 腫瘍細胞とも陽性を示した. 本症例では腫瘍の大きさは3cm程度であり, 壊死巣もなく核分裂像は1個以下で良性と診断されたが, 良性と診断されたものでも再発転移を来すことがあるためmalignant potentialをもつと考えて厳重に経過観察中である.
ISSN:1343-2826