44.両下肢の鋼線懸垂が局所管理に有効であった高体重の広範囲熱傷の1例
精神遅滞を合併する高体重の熱傷患者において両下肢の鋼線懸垂が局所管理に有効であった症例を報告する, 症例は16歳の男性で体重130kgと高度の肥満があり精神遅滞により5歳児程度の精神発育状態であった. 平成7年4月2日風呂に転落して約40%の範囲にSDBからDDBの熱傷を受傷した. 巨体のために流動ベッドも効果的でなく高体重と意思の疎通の困難から排便処理に難渋したため, 4月18日植皮術の際に, 排便処理の簡便化, 植皮部の安静と汚染予防を目的に, 両下肢に鋼線を穿刺して懸垂を行った. 4月24日植皮部の生着を確認後, 鋼線を抜去して懸垂を中止し, 5月11日再度の植皮術を行い7月6日退院とな...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1999, Vol.49 (4), p.313-314 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 精神遅滞を合併する高体重の熱傷患者において両下肢の鋼線懸垂が局所管理に有効であった症例を報告する, 症例は16歳の男性で体重130kgと高度の肥満があり精神遅滞により5歳児程度の精神発育状態であった. 平成7年4月2日風呂に転落して約40%の範囲にSDBからDDBの熱傷を受傷した. 巨体のために流動ベッドも効果的でなく高体重と意思の疎通の困難から排便処理に難渋したため, 4月18日植皮術の際に, 排便処理の簡便化, 植皮部の安静と汚染予防を目的に, 両下肢に鋼線を穿刺して懸垂を行った. 4月24日植皮部の生着を確認後, 鋼線を抜去して懸垂を中止し, 5月11日再度の植皮術を行い7月6日退院となった. |
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ISSN: | 1343-2826 |