11.急性期血管内局所線溶療法が著効を示した椎骨脳底動脈閉塞症の1例

脳梗塞の急性期には内科的治療や急性期血行再建術が考慮される. 今回我々は椎骨脳底動脈閉塞症の急性期に血行再建を目的とし, 選択的局所線溶療法を施行し, 著効を示した1例を経験したので報告する. 【症例】53歳男性【主訴】意識障害【現病歴】言語障害, 視野障害の後意識障害をきたし, 救急車で来院. JCS 200. CTスキャン上異常を認めず. 脳血管撮影にて脳底動脈閉塞を認めたため, 選択的局所線溶療法施行. 施行直後より意識清明となり, 症状は著明に改善した. 約1ヵ月の内科的治療を行った後, リハビリテーションを経て, 画像上脳幹梗塞を認めるものの, 神経学的には右同名半盲を残すのみで退院...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1999, Vol.49 (4), p.305-305
Hauptverfasser: 富澤真一郎, 大林克巳, 倉地浩, 玉田潤平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳梗塞の急性期には内科的治療や急性期血行再建術が考慮される. 今回我々は椎骨脳底動脈閉塞症の急性期に血行再建を目的とし, 選択的局所線溶療法を施行し, 著効を示した1例を経験したので報告する. 【症例】53歳男性【主訴】意識障害【現病歴】言語障害, 視野障害の後意識障害をきたし, 救急車で来院. JCS 200. CTスキャン上異常を認めず. 脳血管撮影にて脳底動脈閉塞を認めたため, 選択的局所線溶療法施行. 施行直後より意識清明となり, 症状は著明に改善した. 約1ヵ月の内科的治療を行った後, リハビリテーションを経て, 画像上脳幹梗塞を認めるものの, 神経学的には右同名半盲を残すのみで退院した. 【結語】脳梗塞急性期における選択的局所線溶療法の適応が示唆された1例と考えられた.
ISSN:1343-2826