9. トレミフェン高用量投与が著効を示した乳癌骨転移の1例
乳癌の骨転移例において, トレミフェンの高用量が著効を示した症例を経験した. 患者は80歳, 女性. 右乳癌, 多発性骨転移. T4bNoM1, Stage IVと診断し, 両胸筋温存乳房切除術を施行した. 病理結果はsolid-tubular carcinomaでER陽性, PgR陰性. 術前よりトレミフェン40mg/dayの内服を開始. 内服3ヶ月後, 右腸骨の骨折による右股関節痛の増強あり, トレミフェンの内服量を120mg/dayに増量. トレミフェン高用量投与2ヶ月後の骨盤X腺写真で転移巣の化骨化が認められ, しかも関節痛も軽減した. CA15-3値も高用量投与2ヶ月で42より31U...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1998, Vol.48 (3), p.243-243 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳癌の骨転移例において, トレミフェンの高用量が著効を示した症例を経験した. 患者は80歳, 女性. 右乳癌, 多発性骨転移. T4bNoM1, Stage IVと診断し, 両胸筋温存乳房切除術を施行した. 病理結果はsolid-tubular carcinomaでER陽性, PgR陰性. 術前よりトレミフェン40mg/dayの内服を開始. 内服3ヶ月後, 右腸骨の骨折による右股関節痛の増強あり, トレミフェンの内服量を120mg/dayに増量. トレミフェン高用量投与2ヶ月後の骨盤X腺写真で転移巣の化骨化が認められ, しかも関節痛も軽減した. CA15-3値も高用量投与2ヶ月で42より31U/MLに低下した. 高用量投与にてX線所見, 自覚症状, 腫瘍マーカーの明らかな改善を認めた. トレミフェン高用量投与は, 乳癌骨転移に対する内分泌療法としてMPA投与の前段階で試みる意義があると考えられた. |
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ISSN: | 1343-2826 |