28. 東南アジア諸国との放射線治療共同研究-子宮頸癌

日本原子力委員会のアジア地域原子力協力の一環として子宮頸癌IIIB期の放射線治療国際共同臨床研究が1996年1月から開始された. 参加国は日本, 中国, 韓国, マレーシア, フィリピン, インドネシア, タイの7カ国であり, 放医研の子宮頸癌の放射線治療方針を基にプロトコールが作成された. これまで登録された総患者数は72名で, 日本は放医研と松戸市立病院放射線科(須藤久男部長)の患者が登録された. 今後5年間の予定で患者登録と治療患者の経過観察, 治療成績の検討などを行う. 本研究は医療水準が大きく異なる国々の間で国際共同臨床試行が実行可能かどうかを試すパイロット研究でもある. この研究を...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1997, Vol.47 (6), p.475-475
Hauptverfasser: 中野隆史, 森田新六, 辻井博彦, 佐藤眞一郎, 福久健二郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:日本原子力委員会のアジア地域原子力協力の一環として子宮頸癌IIIB期の放射線治療国際共同臨床研究が1996年1月から開始された. 参加国は日本, 中国, 韓国, マレーシア, フィリピン, インドネシア, タイの7カ国であり, 放医研の子宮頸癌の放射線治療方針を基にプロトコールが作成された. これまで登録された総患者数は72名で, 日本は放医研と松戸市立病院放射線科(須藤久男部長)の患者が登録された. 今後5年間の予定で患者登録と治療患者の経過観察, 治療成績の検討などを行う. 本研究は医療水準が大きく異なる国々の間で国際共同臨床試行が実行可能かどうかを試すパイロット研究でもある. この研究を通して治療技術の向上を図り, アジア諸国の放射線治療の問題点を明らかにして, それを改善・解決することでアジア諸国の子宮頸癌の放射線治療水準の向上が図れたら望外の喜びである.
ISSN:1343-2826