7.当院における腹腔鏡下胆嚢摘出術の現状

当院では平成5年4月25日から腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下ラパ胆)を行っている. 平成5年1月1日から平成8年11月20日現在の胆道系疾患の手術総数は225例である. ラパ胆は63例である. ラパ胆の手術適応は臨床症状, 過去の手術歴, DIC, CT, MRCP, ERCPにて胆嚢炎の程度, 総胆管結石の有無, 他疾患との鑑別を考慮して決定している. 手術はCO2気腹法で, いち早くCUSAを導入して行っており, これにより安全かつ迅速に胆嚢管と胆嚢動脈を露出できるため, 炎症胆嚢の手術に頻用している. ラパ胆手術の疾患は胆嚢結石53例, 胆嚢ポリープ5例, 無石胆嚢炎4例, 胆嚢腺筋症1例であ...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1997, Vol.47 (3), p.202-202
Hauptverfasser: 山田修司, 本島悌司, 笹口政利, 大崎和幸, 藤田耕一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では平成5年4月25日から腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下ラパ胆)を行っている. 平成5年1月1日から平成8年11月20日現在の胆道系疾患の手術総数は225例である. ラパ胆は63例である. ラパ胆の手術適応は臨床症状, 過去の手術歴, DIC, CT, MRCP, ERCPにて胆嚢炎の程度, 総胆管結石の有無, 他疾患との鑑別を考慮して決定している. 手術はCO2気腹法で, いち早くCUSAを導入して行っており, これにより安全かつ迅速に胆嚢管と胆嚢動脈を露出できるため, 炎症胆嚢の手術に頻用している. ラパ胆手術の疾患は胆嚢結石53例, 胆嚢ポリープ5例, 無石胆嚢炎4例, 胆嚢腺筋症1例であった. 1例は胆嚢炎高度にてすぐ開腹に切り替えた. 1例に術後微小胆嚢癌にて再開腹しリンパ節郭清を行った. 合併症は1例に術中胆嚢動脈よりの出血で開腹止血した. また2例に結石の腹腔内落下があったが, 術後特に問題なく経過している. 今後さらに幅広い症例に腹腔鏡手術を導入して行きたいと考えている.
ISSN:1343-2826