35. 重粒子線治療を受ける子宮癌患者の看護の要点

【目的・方法】当院では子宮頸癌IIIB, IVA期の患者へ重粒子線治療の臨床試行が行われている, 照射は全身固定具を使用して行なわれ, 固定具作製後CT治療計画, 膀胱内への生食水注入, Tシャツとディスポパンツの着用が要求される. 1995年5月~96年4月に治療を受けた子宮頸癌患者12名(平均年齢57歳)にこの一連の治療過程での不安や苦痛, 又特殊な着衣に対する感想を聞き取り援助のあり方を検討した. 【結果】(1)重粒子線治療は従来の放射線治療に比べ時間がかかり患者は緊張と不安で疲労感が強い. (2)オリエンテーションはインフォームドコンセントとしおりを用いて行なっているが患者の理解程度の...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1997, Vol.47 (2), p.130-131
Hauptverfasser: 徳山憲子, 村田シズ子, 三上恵子, 竹内智映子, 新名裕見子, 高村幸子, 村上ちゑみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的・方法】当院では子宮頸癌IIIB, IVA期の患者へ重粒子線治療の臨床試行が行われている, 照射は全身固定具を使用して行なわれ, 固定具作製後CT治療計画, 膀胱内への生食水注入, Tシャツとディスポパンツの着用が要求される. 1995年5月~96年4月に治療を受けた子宮頸癌患者12名(平均年齢57歳)にこの一連の治療過程での不安や苦痛, 又特殊な着衣に対する感想を聞き取り援助のあり方を検討した. 【結果】(1)重粒子線治療は従来の放射線治療に比べ時間がかかり患者は緊張と不安で疲労感が強い. (2)オリエンテーションはインフォームドコンセントとしおりを用いて行なっているが患者の理解程度の確認が必要であり治療に対する理解が十分に出来れば治療に協力的である. (3)Tシャツとディスポパンツ着用はその必要性は理解出来ても患者には恥ずかしく精神的苦痛を伴うものである. 医療者は患者の気持を理解するように努め治療意欲を損わないよう援助する事が必要である.
ISSN:1343-2826