カピバラ(Hydrochoerus hydrochaeris)における形質細胞性腫瘍および子宮筋腫を併発した一例

「要約」動物展示施設で飼育されていたカピバラ(Hydrochoerus hydrochaeris)が食欲不振と後肢のふらつきを呈し死亡した. 血液検査では貧血および高タンパク血症を認めた. 肉眼所見では心臓と腎臓の腫大, 子宮内腔の遊離性腫瘤がみられた. 病理組織学的検査では心臓, 肝臓, 腎臓, 副腎への形質細胞性腫瘍細胞の著しい浸潤が認められ, 子宮腫瘤は紡錘形細胞からなる平滑筋腫だった. 以上より本症例は形質細胞性腫瘍および子宮筋腫により死亡したと考えられた....

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Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 2022-03, Vol.27 (1), p.29-34
Hauptverfasser: 上田海那人, 原藤芽衣, 岸本拓也, 吉村久志, 山本昌美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」動物展示施設で飼育されていたカピバラ(Hydrochoerus hydrochaeris)が食欲不振と後肢のふらつきを呈し死亡した. 血液検査では貧血および高タンパク血症を認めた. 肉眼所見では心臓と腎臓の腫大, 子宮内腔の遊離性腫瘤がみられた. 病理組織学的検査では心臓, 肝臓, 腎臓, 副腎への形質細胞性腫瘍細胞の著しい浸潤が認められ, 子宮腫瘤は紡錘形細胞からなる平滑筋腫だった. 以上より本症例は形質細胞性腫瘍および子宮筋腫により死亡したと考えられた.
ISSN:1342-6133