ベニイロフラミンゴ (Phoenicopterus ruber) に認められた捻転脚の矯正装具による治療について

「要約」神戸市立王子動物園で孵化したベニイロフラミンゴの雛が, 成長に伴って両後肢のX状捻転による歩行困難を呈した. 2軸のポリプロピレン製矯正装具を開発し, 両後肢の脛足根部から足根中足部にかけて装着したところ, 徐々に歩行が認められ矯正効果が現れ始めた. 足根間関節部に潰瘍が生じたため, 関節部を弯曲させた改良装具を再作製し, 254日間矯正を継続した. 装具を外した後も脚捻転は認められず, その後は群同居に成功した....

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Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 2018-06, Vol.23 (2), p.19-22
Hauptverfasser: 下川英子, 兼光秀泰, 神田一憲, 天野雅之, 三原仁志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「要約」神戸市立王子動物園で孵化したベニイロフラミンゴの雛が, 成長に伴って両後肢のX状捻転による歩行困難を呈した. 2軸のポリプロピレン製矯正装具を開発し, 両後肢の脛足根部から足根中足部にかけて装着したところ, 徐々に歩行が認められ矯正効果が現れ始めた. 足根間関節部に潰瘍が生じたため, 関節部を弯曲させた改良装具を再作製し, 254日間矯正を継続した. 装具を外した後も脚捻転は認められず, その後は群同居に成功した.
ISSN:1342-6133