動物園飼育マンドリルにおける宮崎肺吸虫寄生の1例

高知県立のいち動物公園で飼育されていたマンドリル(Mandrillus sphinx)1頭が死亡し,肺に形成された虫嚢に吸虫の寄生を認めた。成虫と糞便内虫卵の形態および成虫DNAの塩基配列から,虫体は宮崎肺吸虫(Paragonimus miyazakii)と同定された。マンドリルは,飼育施設に侵入したサワガニ(Geothephusa dehaani)を摂食して感染したと考えられた。本事例は,日本においてヒト以外の霊長目が宮崎肺吸虫に自然感染した初めての報告である。...

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Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 2017/03/31, Vol.22(1), pp.21-24
Hauptverfasser: 福田, 桂子, 杉山, 広, 熊沢, 秀雄, 多々良, 成紀, 金崎, 依津子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:高知県立のいち動物公園で飼育されていたマンドリル(Mandrillus sphinx)1頭が死亡し,肺に形成された虫嚢に吸虫の寄生を認めた。成虫と糞便内虫卵の形態および成虫DNAの塩基配列から,虫体は宮崎肺吸虫(Paragonimus miyazakii)と同定された。マンドリルは,飼育施設に侵入したサワガニ(Geothephusa dehaani)を摂食して感染したと考えられた。本事例は,日本においてヒト以外の霊長目が宮崎肺吸虫に自然感染した初めての報告である。
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.22.21