沖縄島に生息するマングースの内部寄生虫保有調査

沖縄産マングースについて内部寄生虫の調査を行った。マングースの直腸糞を用いてMGL法による虫卵検査(n=186)を行い,鞭虫卵(42.5%),鉤虫卵(22.6%),回虫卵(2.2%)およびコクシジウムのオーシスト(81.2%)を検出した。消化管内容物(n=158)から,条虫としてMesocestoides sp.(3.8%)を,線虫としてProtospirura sp.(0.6%),Toxocara sp.(0.6%)およびUncinaria sp.(0.6%)を検出した。マングース(n=8)について給餌管理下で飼育し,そのうちの2頭のマングース小腸切片からコクシジウムの十二指腸および回腸の上...

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Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 2010, Vol.15(2), pp.87-93
Hauptverfasser: 石橋, 治, 外村, 浩幸, 佐藤, 毅史, 藤根, 誠道, 川端, 一幸, 角野, 敬行, 我如, 古創, 浅川, 満彦, 小倉, 剛, 砂川, 勝徳, 仲田, 正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:沖縄産マングースについて内部寄生虫の調査を行った。マングースの直腸糞を用いてMGL法による虫卵検査(n=186)を行い,鞭虫卵(42.5%),鉤虫卵(22.6%),回虫卵(2.2%)およびコクシジウムのオーシスト(81.2%)を検出した。消化管内容物(n=158)から,条虫としてMesocestoides sp.(3.8%)を,線虫としてProtospirura sp.(0.6%),Toxocara sp.(0.6%)およびUncinaria sp.(0.6%)を検出した。マングース(n=8)について給餌管理下で飼育し,そのうちの2頭のマングース小腸切片からコクシジウムの十二指腸および回腸の上皮細胞への寄生を確認した。心臓および肺臓には広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)の寄生はみられなかった(n=175)。また,横隔膜の直接圧平法(n=161)および咬筋,横隔膜および後肢内側筋肉の人工胃液消化法(n=144)では旋毛虫(Trichinella spp.)幼虫の寄生はみられなかった。
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.15.87