野生生物保護と環境汚染の監視 : 環境モニタリングと環境スペシメンバンク

人間生活を守り野生生物の保護を行う目的で,人間活動に伴う環境の汚染状況を把握するため,生物濃縮を利用した様々な環境モニタリングが行われている。その際集めた生物試料を低温下で長期安定保存しておけば,採取当時は気づかなかった,あるいは当時の分析技術では測定できなかった化学物質や暴露指標の過去に遡った測定を実施でき,環境モニタリングの守備範囲を格段に拡げることができるものと期待される。本稿では,この環境試料長期保存事業(環境スペシメンバンク)の国内外の動向,ならびに国立環境研究所における経験とそれを発展させた現在の環境試料タイムカプセル化事業について,概要を説明する。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 2007, Vol.12(1), pp.19-26
Hauptverfasser: 柴田, 康行, 堀口, 敏宏, 田中, 敦, 高澤, 嘉一, 植弘, 崇嗣, 廣田, 正史, 吉兼, 光葉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:人間生活を守り野生生物の保護を行う目的で,人間活動に伴う環境の汚染状況を把握するため,生物濃縮を利用した様々な環境モニタリングが行われている。その際集めた生物試料を低温下で長期安定保存しておけば,採取当時は気づかなかった,あるいは当時の分析技術では測定できなかった化学物質や暴露指標の過去に遡った測定を実施でき,環境モニタリングの守備範囲を格段に拡げることができるものと期待される。本稿では,この環境試料長期保存事業(環境スペシメンバンク)の国内外の動向,ならびに国立環境研究所における経験とそれを発展させた現在の環境試料タイムカプセル化事業について,概要を説明する。
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.12.19