野生動物医学教育における理想的な実習シラバス
現在, 全国の大学や園館, 各種施設等において, 学生や社会人を対象とする野生動物医学関連の実習が行われるようになった. しかし, 受け入れ施設からは「最低限必要な基礎知識を身につけていない受講者も多く, 思うように教育効果を上げられない」などの問題点が指摘されている. 一方で受講者側からは, 「系統的な内容になっていなかった」といった感想が出されることもある. このような問題点の解決には, 実習の内容(項目)のみならず「教育目的」や「参加者の要件」, 「講師や実施施設の要件」等も明確に定めたカリキュラムの実施が効果的である. そこで「学術教育委員会」では, より教育効果の高い実習カリキュラム...
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Veröffentlicht in: | 日本野生動物医学会誌 2004, Vol.9(1), pp.57-63 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現在, 全国の大学や園館, 各種施設等において, 学生や社会人を対象とする野生動物医学関連の実習が行われるようになった. しかし, 受け入れ施設からは「最低限必要な基礎知識を身につけていない受講者も多く, 思うように教育効果を上げられない」などの問題点が指摘されている. 一方で受講者側からは, 「系統的な内容になっていなかった」といった感想が出されることもある. このような問題点の解決には, 実習の内容(項目)のみならず「教育目的」や「参加者の要件」, 「講師や実施施設の要件」等も明確に定めたカリキュラムの実施が効果的である. そこで「学術教育委員会」では, より教育効果の高い実習カリキュラムのモデルとして, 「野生動物医学教育における理想的な実習シラバス」を作成した. このシラバスは「基礎コース」と「応用コース」に分けられ, 前者(杉山鈴木が担当)は野生動物医学に関わる者に不可欠な知識や技術を中心に構成されている. また, 応用コースには野生動物医学に課せられたニーズを反映させ, 「動物園水族館(川上村田が担当)」, 「ワイルドライフリハビリテーション(黒沢溝口が担当)」, 「野生動物管理学(濱崎鈴木が担当)」の3コースを設定した. |
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ISSN: | 1342-6133 2185-744X |
DOI: | 10.5686/jjzwm.9.57 |