19. 未経産乳牛における卵巣腫瘍の一症例

「はじめに」今回, 繁殖供与予定の約14ヶ月齢のホルスタイン雌育成牛において, 発情周期等の異常や, 直腸検査において小児頭大の卵巣所見が観察された. ホルモン治療等でも一向に改善を見ず, 超音波診断装置でも異常な像を得た. 外科的に卵巣摘出を実施し, 摘出した卵巣を病理鑑定したところ, 一般的に知られている所見と違う状況ながら, 卵巣腫瘍の一種の顆粒膜細胞腫と診断された特殊な症例に遭遇したのでここに報告する. 「材料および経過」罹患牛:ホルスタイン種 雌 H19.3.24生 未経産 体重:約350kg 経過:繁殖供与予定の約14ヶ月齢のホルスタイン雌育成牛の発情周期異常で往診. 直腸検査にて...

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Veröffentlicht in:日本家畜臨床学会誌 2009, Vol.32 (2), p.90-91
Hauptverfasser: 富澤宏樹, 苗川和正, 高木綾子, 野口泰幸, 渡部志朗, 遠藤秋津
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」今回, 繁殖供与予定の約14ヶ月齢のホルスタイン雌育成牛において, 発情周期等の異常や, 直腸検査において小児頭大の卵巣所見が観察された. ホルモン治療等でも一向に改善を見ず, 超音波診断装置でも異常な像を得た. 外科的に卵巣摘出を実施し, 摘出した卵巣を病理鑑定したところ, 一般的に知られている所見と違う状況ながら, 卵巣腫瘍の一種の顆粒膜細胞腫と診断された特殊な症例に遭遇したのでここに報告する. 「材料および経過」罹患牛:ホルスタイン種 雌 H19.3.24生 未経産 体重:約350kg 経過:繁殖供与予定の約14ヶ月齢のホルスタイン雌育成牛の発情周期異常で往診. 直腸検査にて左側の卵巣に小児頭大の卵巣所見が観察され, ホルモン治療等を試みるも一向に改善せず. 超音波診断装置でも異常な像を得た為, 通常のホルモン治療等では加療不可と判断し, 外科的に罹患側の卵巣を摘出し, 病理鑑定を実施. 顆粒膜細胞腫と診断された.
ISSN:1346-8464