3)乳牛の分娩後低カルシウム血症に対するペースト状カルシウム剤投与の効果
「はじめに」乳牛は分娩後血中カルシウム濃度が低下し, 場合によっては起立不能に陥ることが知られている. また, 低カルシウムカスケードといわれるように, 血中カルシウム濃度の低下はさまざまな形で生体の機能に悪影響を及ぼし, 生産性の低下をもたらす. 予防にはいくつかの方法があるが, 分娩直後にカルシウム剤を投与する方法は, 最も手軽で普及率も高いと思われ, 各種のカルシウム剤が用いられている. 今回演者らは, プロピオン酸カルシウムを主剤として複数の原料を混合した, ペースト状カルシウム剤を分娩時に経口投与し, 分娩前後の血中カルシウム濃度などに興味ある知見を得たので報告する. 「材料と方法」...
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Veröffentlicht in: | 日本家畜臨床学会誌 2007, Vol.30 (3), p.122-123 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」乳牛は分娩後血中カルシウム濃度が低下し, 場合によっては起立不能に陥ることが知られている. また, 低カルシウムカスケードといわれるように, 血中カルシウム濃度の低下はさまざまな形で生体の機能に悪影響を及ぼし, 生産性の低下をもたらす. 予防にはいくつかの方法があるが, 分娩直後にカルシウム剤を投与する方法は, 最も手軽で普及率も高いと思われ, 各種のカルシウム剤が用いられている. 今回演者らは, プロピオン酸カルシウムを主剤として複数の原料を混合した, ペースト状カルシウム剤を分娩時に経口投与し, 分娩前後の血中カルシウム濃度などに興味ある知見を得たので報告する. 「材料と方法」供試薬剤:ファーマレット社(デンマーク)製のプロピオン酸カルシウムを主剤とし, 塩化カルシウム, 第二リン酸カルシウムなどを加えた1規格360gの白色ペースト剤である. 供試牛:平成17年12月から平成18年4月の間に分娩した, 初産から7産のホルスタイン26頭を, 産次が偏らないようにして試験群17頭および対照群9頭に分けた. |
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ISSN: | 1346-8464 |