慢性疾患患者のコンプライアンス測定尺度の作成の試み

「要旨」慢性疾患患者のコンプライアンス測定尺度を作成した. A県内の慢性疾患患者356名を対象に, 慢性疾患が憎悪しないための治療・生活上のコンプライアンスに関する7下位概念51項目の調査票を配布し, 後日郵送法で回収した. 有効回答数は270名, 有効回答率は75.8%であった. 因子分析により7因子23項目の因子解が抽出された. 各因子は「体調に合わせた労働」「身体活動内容の指示の尊守」「食事内容の制限と自宅外での薬物管理の尊守」「疲労度を考慮した作業内容の調節」「就業と心理的ストレスの対処」「内服・安静時の励行」「安静範囲内での活動量の調節」と命名した. 「はじめに」昨今, 我が国の疾病...

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Veröffentlicht in:富山大学看護学会誌 2016-09, Vol.16 (1), p.51-61
Hauptverfasser: 横山孝枝, 藤本ひとみ, 高間静子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」慢性疾患患者のコンプライアンス測定尺度を作成した. A県内の慢性疾患患者356名を対象に, 慢性疾患が憎悪しないための治療・生活上のコンプライアンスに関する7下位概念51項目の調査票を配布し, 後日郵送法で回収した. 有効回答数は270名, 有効回答率は75.8%であった. 因子分析により7因子23項目の因子解が抽出された. 各因子は「体調に合わせた労働」「身体活動内容の指示の尊守」「食事内容の制限と自宅外での薬物管理の尊守」「疲労度を考慮した作業内容の調節」「就業と心理的ストレスの対処」「内服・安静時の励行」「安静範囲内での活動量の調節」と命名した. 「はじめに」昨今, 我が国の疾病構造は, 感染症等の急性疾患から, 循環器病などの生活習慣病をはじめとした慢性疾患へと大きく変化してきている. その結果, 慢性疾患に罹患することは, 多くの国民が経験する身近な状況となった.
ISSN:1882-191X