北陸地方在住のストーマ保有者のQOLの実態調査
「要旨」北陸地方在住のストーマ保有者1000名を対象として, そのQOLの実態を明らかにし, QOLに影響する要因について検討することを目的に質問紙調査を行った. 調査内容は, 基本属性, QOL(オストメイトQOL調査票)とし, QOLの全ての項目に欠損値のない202名について分析を行った. その結果, 北陸地方在住のストーマ保有者のQOLは, 粗点参考平均より「ストレス」, 「支援体制」, 「セルフエスティーム」, 「セクシュアリティ」では有意に高く, 「活動性」, 「経済的側面」では有意に低かった. また, QOLに影響する要因は, 年齢, 性別, 術後経過年数漏れの有無, 皮膚障害の経...
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Veröffentlicht in: | 富山大学看護学会誌 2016-09, Vol.16 (1), p.41-50 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」北陸地方在住のストーマ保有者1000名を対象として, そのQOLの実態を明らかにし, QOLに影響する要因について検討することを目的に質問紙調査を行った. 調査内容は, 基本属性, QOL(オストメイトQOL調査票)とし, QOLの全ての項目に欠損値のない202名について分析を行った. その結果, 北陸地方在住のストーマ保有者のQOLは, 粗点参考平均より「ストレス」, 「支援体制」, 「セルフエスティーム」, 「セクシュアリティ」では有意に高く, 「活動性」, 「経済的側面」では有意に低かった. また, QOLに影響する要因は, 年齢, 性別, 術後経過年数漏れの有無, 皮膚障害の経験の有無であった. 特に, 皮膚障害の経験の有無はQOLの6の下位尺度で有意差を認めたことから, ストーマ保有者のQOLに幅広く影響する可能性が示された. 漏れが発生すると皮膚障害を引き起こすリスクが高くなるため, ストーマ造設術前から適切な指導やケアを行い, 退院後も継続的にフォローアップしていくことで, 漏れや皮膚障害を経験させないようにする必要があると考えた. |
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ISSN: | 1882-191X |