事例から考える臨床倫理
「要旨」「1. 臨床倫理」医療のあり方として「できるだけ長く生命の維持をはかる」ことを重視するのは当然であるが, それと並行して「その時その時今現在を人間らしく自分らしく生活する」ことも重視されなければならない. 病気を有し治療を続ける中でもどんな毎日を送っていきたいかという患者の思いが尊重され, 実現できることが望ましいが, それに関わる家族の思いや医療者の考えは, それぞれの立場もあり微妙に異なることが多い. 臨床においては, 個々のケースを検討していくことが重要になるが, 状況を整理し問題を明らかにしていくには, 「倫理」的な視点が重要となる. 白浜雅司は「日常診療の場において, 医療を...
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Veröffentlicht in: | 富山大学看護学会誌 2013-06, Vol.13 (1), p.9-13 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」「1. 臨床倫理」医療のあり方として「できるだけ長く生命の維持をはかる」ことを重視するのは当然であるが, それと並行して「その時その時今現在を人間らしく自分らしく生活する」ことも重視されなければならない. 病気を有し治療を続ける中でもどんな毎日を送っていきたいかという患者の思いが尊重され, 実現できることが望ましいが, それに関わる家族の思いや医療者の考えは, それぞれの立場もあり微妙に異なることが多い. 臨床においては, 個々のケースを検討していくことが重要になるが, 状況を整理し問題を明らかにしていくには, 「倫理」的な視点が重要となる. 白浜雅司は「日常診療の場において, 医療を受ける患者, 家族の関係者, 医療者間の立場や考えの違いから生じる様々な問題に気づき, 分析して, それぞれの価値観を尊重しながら, 関係するものが納得できる最善の解決策を模索していくこと」が臨床倫理であるとし, 個々の事例をジョンセンが提唱した4分割表を用いて倫理検討することを広めた. |
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ISSN: | 1882-191X |