富山県下における療養場所別にみた褥瘡患者の特徴

『要旨』 褥瘡患者管理加算の新設を機に褥瘡予防は益々注目され, 褥瘡に関する研究は増えている. 今回, 富山県下での療養場所別の褥瘡患者の特徴を明らかにすることを目的に, 郵送による質問紙法にて調査を行った. 結果, 有病率は一般病院2.7%, 療養病床併設病院4.9%, 老人保健施設3.2%, 訪問看護ステーション5.0%で, 年齢や日常生活自立度等, 患者の背景は各施設の特性が反映されていた. いずれの施設でもウレタンマットレスの使用が比較的多かったが褥瘡の状態に応じた使用とはいえず, リスクアセスメントを行い, 個々の状態や患者の変化, 各施設の特性に応じて早急に褥瘡予防ケアを行うことが...

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Veröffentlicht in:富山大学看護学会誌 2009-10, Vol.9 (1), p.41-52
Hauptverfasser: 吉井忍, 安田智美, 道券夕紀子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:『要旨』 褥瘡患者管理加算の新設を機に褥瘡予防は益々注目され, 褥瘡に関する研究は増えている. 今回, 富山県下での療養場所別の褥瘡患者の特徴を明らかにすることを目的に, 郵送による質問紙法にて調査を行った. 結果, 有病率は一般病院2.7%, 療養病床併設病院4.9%, 老人保健施設3.2%, 訪問看護ステーション5.0%で, 年齢や日常生活自立度等, 患者の背景は各施設の特性が反映されていた. いずれの施設でもウレタンマットレスの使用が比較的多かったが褥瘡の状態に応じた使用とはいえず, リスクアセスメントを行い, 個々の状態や患者の変化, 各施設の特性に応じて早急に褥瘡予防ケアを行うことが必要である. また, 訪問看護ステーションでは在宅で褥瘡を発生した患者が86.7%と多く, 在宅に携わる医療・介護職者への知識普及, 介護者の生活パターンや介護力にあったサービスの紹介等, 在宅での褥瘡予防が課題と示唆された.
ISSN:1882-191X