家族介護者のショートステイサービス利用実態に関する調査
本調査は, 在宅で要介護高齢者を介護する家族介護者における, ショートステイサービスの利用実態を明らかにし, 介護保険制度導入後のショートステイサービスのあり方を考えることを目的とした. 調査対象は, 富山県の農村地域に住む196名の家族介護者とし, そのうち92人(46.9%)から回答を得た. 調査は郵送法による質問紙調査とし, 対象者が1999年度において利用したショートステイサービスに関する利用回数, 利用理由, 満足感に関する自己評価, サービス充実についての今後の希望を調べた. その結果は以下の通りであった. (1)家族介護者1人あたりの年間利用回数は中央値4(最小1-最大60)回で...
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Veröffentlicht in: | 富山医科薬科大学看護学会誌 2001-08, Vol.4 (1), p.109-115 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本調査は, 在宅で要介護高齢者を介護する家族介護者における, ショートステイサービスの利用実態を明らかにし, 介護保険制度導入後のショートステイサービスのあり方を考えることを目的とした. 調査対象は, 富山県の農村地域に住む196名の家族介護者とし, そのうち92人(46.9%)から回答を得た. 調査は郵送法による質問紙調査とし, 対象者が1999年度において利用したショートステイサービスに関する利用回数, 利用理由, 満足感に関する自己評価, サービス充実についての今後の希望を調べた. その結果は以下の通りであった. (1)家族介護者1人あたりの年間利用回数は中央値4(最小1-最大60)回であり, 1回利用あたりの滞在日数は中央値6(最小1. 最大60)日であった. (2)家族介護者のショートステイサービスを利用する最も主要な理由は, 介護疲れ休養であった. (3)家族介護者の71.7%は, 利用したことによる満足感が高いと自己評価していた. (4)家族介護者は, 介護保険制度開始後のショートステイサービスに適量性, 適質性, 利便性, 受容性を望んでいた. ショートステイサービスは家族介護者の介護負担の軽減に有用なサービスであり, 介護保険制度が導入された後も, 行政によってその整備の充実が図られる必要がある. |
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ISSN: | 1344-1434 |