在宅酸素療法患者の栄養状態と予後の関連

慢性呼吸不全患者の在宅酸素療法(HOT)の有用性は米国, 英国により報告され, 広く普及するようになった. わが国においても1986年から厚生省特定疾患呼吸不全調査研究班によるHOT施行患者の予後と予後に関連する因子を明らかにする目的で全国調査が行われている. 今回, 1985年から1997年12月までの富山医科薬科大学附属病院で施行されたHOT施行者64例の栄養状態と予後の関連性にっいてretrospectiveに検討した. 対象の基礎疾患は, COPDが最も多く, 複数合併疾患, 肺結核後遺症, 間質性肺炎であった. 全HOT施行者の3年生存率は28.1%であった. また, 予後因子として...

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Veröffentlicht in:富山医科薬科大学看護学会誌 2000-04, Vol.3, p.45-50
Hauptverfasser: 松田美千代, 松井祥子, 松村理恵子, 澤田愛子, 小林正
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性呼吸不全患者の在宅酸素療法(HOT)の有用性は米国, 英国により報告され, 広く普及するようになった. わが国においても1986年から厚生省特定疾患呼吸不全調査研究班によるHOT施行患者の予後と予後に関連する因子を明らかにする目的で全国調査が行われている. 今回, 1985年から1997年12月までの富山医科薬科大学附属病院で施行されたHOT施行者64例の栄養状態と予後の関連性にっいてretrospectiveに検討した. 対象の基礎疾患は, COPDが最も多く, 複数合併疾患, 肺結核後遺症, 間質性肺炎であった. 全HOT施行者の3年生存率は28.1%であった. また, 予後因子としてとして血中Albumin値が有意に関連した. したがって, HOT施行者に対しては栄養管理に留意すべきであり, 医療者は施行者および家族に対して栄養管理の説明に配慮すべきであると思われる.
ISSN:1344-1434