職業性ストレスと職業的アイデンティティの関連: 看護教員を対象とした質問紙調査結果から
本研究は,転職者の職業性ストレスと職業的アイデンティティの関連について,新たな実証的知見を得ることを目的に,看護職からの転職が前提の看護教員1034人に無記名自記式質問紙調査を実施し(回収率41.3%,有効回答率89.7%),女性常勤非管理職312人の職業性ストレス簡易調査票,看護職/看護教員アイデンティティ尺度の回答を解析した.回答者の職業的アイデンティティは,「看護教員としての自分に対する満足」と「看護職または看護教員としての自分に対する肯定」の2軸から構成された.これらの成分から分類した4群間で職業性ストレスとの関連を検証した結果,「看護職または看護教員としての自分に対する肯定」に比べ,...
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Veröffentlicht in: | 心身健康科学 2019, Vol.15(2), pp.82-93 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は,転職者の職業性ストレスと職業的アイデンティティの関連について,新たな実証的知見を得ることを目的に,看護職からの転職が前提の看護教員1034人に無記名自記式質問紙調査を実施し(回収率41.3%,有効回答率89.7%),女性常勤非管理職312人の職業性ストレス簡易調査票,看護職/看護教員アイデンティティ尺度の回答を解析した.回答者の職業的アイデンティティは,「看護教員としての自分に対する満足」と「看護職または看護教員としての自分に対する肯定」の2軸から構成された.これらの成分から分類した4群間で職業性ストレスとの関連を検証した結果,「看護職または看護教員としての自分に対する肯定」に比べ,「看護教員としての自分に対する満足」の程度の寄与率が高く,より職業性ストレスと関連していた.看護職から転職した看護教員の職業性ストレスのコントロールに際しては,現職である自分に対する満足の程度を考慮することが有用と言える. |
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ISSN: | 1882-6881 1882-689X |
DOI: | 10.11427/jhas.15.82 |