大学生の対面コミュニケーション能力と心身の健康感との関連

【目的】大学生の対面コミュニケーション能力を測定し, 心身の健康感との関連を明らかにする. 【方法】大学生1074人を対象に, 2013年7月~12月無記名自記式質問紙法調査を実施した. 調査内容:属性, 「基本的コミュニケーション尺度」(廣瀬らが作成した26項目, 5件法), 「心身の健康感」(職業性ストレス簡易調査票を参考に28項目作成, 4件法). 分析方法:基本的コミュニケーション尺度の得点を算出後, 四分位法で分け「上位」「中位」「下位」の3群とし, 「上位」「下位」を「上位群」「下位群」とし群間比較を行った. エクセルStatcel3を使用し, 有意水準5%未満とした. 【結果及び...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 澤田幸子, 丸井英二, 大東俊一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】大学生の対面コミュニケーション能力を測定し, 心身の健康感との関連を明らかにする. 【方法】大学生1074人を対象に, 2013年7月~12月無記名自記式質問紙法調査を実施した. 調査内容:属性, 「基本的コミュニケーション尺度」(廣瀬らが作成した26項目, 5件法), 「心身の健康感」(職業性ストレス簡易調査票を参考に28項目作成, 4件法). 分析方法:基本的コミュニケーション尺度の得点を算出後, 四分位法で分け「上位」「中位」「下位」の3群とし, 「上位」「下位」を「上位群」「下位群」とし群間比較を行った. エクセルStatcel3を使用し, 有意水準5%未満とした. 【結果及び考察】回収率77.9%, 欠損値のない810名分を分析対象とした. 「基本的コミュニケーション尺度」の得点の上位群と下位群を比較した. 「心身の健康感」の「楽しいと感じる」, 「充実感を感じる」, 「気分が落ち着いている」, 「体が快調である」という4項目で上位群の方が有意に多かった. 対面コミュニケーション能力の高い人の方が心身の健康に関してポジティブな感覚を持っている. 「活気がない」, 「イライラ感がある」, 「抑うつ感がある」, 「気分が晴れない」, 「悲しいと感じる」, 「胃部の不快感がある」, 「物忘れがある」, 「お腹の痛みがある」の8項目は, 下位群の方が有意に多かった. 対面コミュニケーション能力の低い人は, 外部からの情報がストレスとなり精神的・身体的症状として出現していると考えられる. しかし, 「疲労感がある」, 「不安感がある」, 「集中力の低下がある」の3項目は下位群よりも上位群の方がそう感じる者が多く有意差がみられた. 【結論】対面コミュニケーション能力の高い人は自身の心身の健康に関してポジティブな感覚を持っている一方で, 外部からの情報をストレスと感じ精神的・身体的症状を意識しやすい傾向にある. 【倫理審査申請承認機関】人間総合科学大学(第365号), 帝京平成大学(第24-056号)
ISSN:1882-6881