大阪市における新型インフルエンザウイルスA(H1N1)の遺伝子検出検査および流行状況― 2009年4月~2010年3月
メキシコで発生した新型インフルエンザウイルスA(H1N1)(AH1pdm)の流行は, 米国でその感染が最初に報告された2009年4月下旬以降, またたく間に地球規模で拡大しました. 日本国内においても, 国内初感染例が報告された2009年5月16日以降, 関西地方を中心にその感染拡大が連日報道され, 医療, 教育, 経済などの様々な方面に波紋が広がりました. 大阪市におけるAH1pdm の遺伝子検出検査は, その発生確認直後の2009年4月30日から開始され, 5月には24時間対応で検査を行いました. この検査は, その後も継続して実施され, 2010年3月までに遺伝子検出検査を実施した検体数...
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Veröffentlicht in: | 生活衛生 2010, Vol.54 (3), p.219-236 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | メキシコで発生した新型インフルエンザウイルスA(H1N1)(AH1pdm)の流行は, 米国でその感染が最初に報告された2009年4月下旬以降, またたく間に地球規模で拡大しました. 日本国内においても, 国内初感染例が報告された2009年5月16日以降, 関西地方を中心にその感染拡大が連日報道され, 医療, 教育, 経済などの様々な方面に波紋が広がりました. 大阪市におけるAH1pdm の遺伝子検出検査は, その発生確認直後の2009年4月30日から開始され, 5月には24時間対応で検査を行いました. この検査は, その後も継続して実施され, 2010年3月までに遺伝子検出検査を実施した検体数は, 全部で667となりました. 本資料では, 約1年間にわたる大阪市でのAH1pdm遺伝子検出検査成績について記載し, また, 本期間におけるAH1pdmの流行状況について, 大阪市および全国の場合について解析しました. 今後もAH1pdmの感染流行は発生するものと思われますが, どのような流行状況を展開するのかは, 現段階では予測不可能です. 今後のAH1pdmの発生動向に関して, これまでの季節性インフルエンザウイルスを含めて, 注意して監視する必要があります. |
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ISSN: | 0582-4176 |