健常者の蒲鉾摂取による血圧及び血清脂質におよぼす効果の予備的検討
「I. はじめに」生活習慣からくる高血圧, 心臓病や糖尿病などの生活習慣病の1次予防は, 積極的に健康維持増進することによってそれらの疾病の発生そのものの予防を目指すこととされている. 生活習慣病のリスクファクターとして高脂肪, 高塩分, 高カロリー, 運動不足や食事の偏りなどがすでに明らかにされ, 食生活を改善することは現時点で最も重要な課題である. 食生活の改善は, 食品の機能性を活用することでより効果的な成果が期待できる可能性があり, 冷凍食品やレトルト(パウチ)食品などの加工食品が急速に普及し, そのなかでも鮮魚を材料とする蒲鉾は, 現在日本では動物性脂肪の摂取量が増加し, 鮮魚の摂取...
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Veröffentlicht in: | 生活衛生 2009, Vol.53 (4), p.266-278 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」生活習慣からくる高血圧, 心臓病や糖尿病などの生活習慣病の1次予防は, 積極的に健康維持増進することによってそれらの疾病の発生そのものの予防を目指すこととされている. 生活習慣病のリスクファクターとして高脂肪, 高塩分, 高カロリー, 運動不足や食事の偏りなどがすでに明らかにされ, 食生活を改善することは現時点で最も重要な課題である. 食生活の改善は, 食品の機能性を活用することでより効果的な成果が期待できる可能性があり, 冷凍食品やレトルト(パウチ)食品などの加工食品が急速に普及し, そのなかでも鮮魚を材料とする蒲鉾は, 現在日本では動物性脂肪の摂取量が増加し, 鮮魚の摂取量が伸び悩んでいるという食生活, いわゆる欧米化していくなかでの日本の伝統的な食生活に戻す役割を持つ加工食品と思われる. また, 蒲鉾は低脂肪, 高タンパク質の食材であるばかりでなく, DHA(ドコサヘキサエン酸), EPA(エイコサペンタエン酸), タウリンなどの効果により様々な効能があり健康保持増進に関与しているといわれている[1] |
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ISSN: | 0582-4176 |