健常成人を対象とした「紅花種子食品」の過剰摂取における安全性の検討

「I. 緒言」心筋梗塞, 脳卒中などの血管系の疾患が日本人の死因の上位を形成するようになってきており, 血管のダメージや老化度を適正な範囲に常に保つ方策が重要になってきている. 近年, 血管壁における総合的なリスクの指標として, 血管壁の伸展性, 壁厚や血管抵抗を反映した脈波伝播速度(PWV:Pulse Wave Velocity)や脈波増大係数(AI:Augmentation Index), 加速度脈波(SDPTG:Second Derivative of Photoplethysmogram)などの検査結果が心血管疾患のリスクの予測因子として有用なことが示され, 症状が出る前の早期段階の動...

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Veröffentlicht in:生活衛生 2009, Vol.53 (2), p.100-118
Hauptverfasser: 鈴木克也, 小山直人, 助川英治, 篠田幸彦, 栢原孝志, 前田和俊, 山本卓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」心筋梗塞, 脳卒中などの血管系の疾患が日本人の死因の上位を形成するようになってきており, 血管のダメージや老化度を適正な範囲に常に保つ方策が重要になってきている. 近年, 血管壁における総合的なリスクの指標として, 血管壁の伸展性, 壁厚や血管抵抗を反映した脈波伝播速度(PWV:Pulse Wave Velocity)や脈波増大係数(AI:Augmentation Index), 加速度脈波(SDPTG:Second Derivative of Photoplethysmogram)などの検査結果が心血管疾患のリスクの予測因子として有用なことが示され, 症状が出る前の早期段階の動脈硬化の検出に役立っている. また, これらの血管指標は, 個人差が大きく, 加齢, 食べ過ぎや運動不足などの生活習慣, 循環器系疾患などの進行に伴って変化するので, 各年代の健常人の基準値をもとに「血管推定年齢」を算出し, それを管理指標の1つとして健康管理することも行われている.
ISSN:0582-4176