安全性と省エネルギーを重視したボイラ水処理剤の開発

水は現代の産業にとって必要不可欠なものです. ほとんどの産業で使用されているボイラは, 水を使用する代表的な設備と言えます. ボイラは, 高温, 高圧で運転されるので特に, 腐食の発生は大きな事故に繋がる事があります. この腐食障害の防止の為にもボイラ水処理は非常に重要です. 私達の生活に身近なところでは, 食品加工やビル空調時の加湿等にもボイラから発生する蒸気が使用されています. 然しながら, ボイラ水処理に使用される薬剤の安全性, 環境負荷および省エネルギー問題に対して両立する提案は殆どありません. 本研究では, これらに寄与する事を重視し, 薬剤の構成成分には, 食品添加物で, 非リン成...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:生活衛生 2005, Vol.49 (6), p.373-373
Hauptverfasser: 丸亀和雄, 片山博彦, 高久啓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水は現代の産業にとって必要不可欠なものです. ほとんどの産業で使用されているボイラは, 水を使用する代表的な設備と言えます. ボイラは, 高温, 高圧で運転されるので特に, 腐食の発生は大きな事故に繋がる事があります. この腐食障害の防止の為にもボイラ水処理は非常に重要です. 私達の生活に身近なところでは, 食品加工やビル空調時の加湿等にもボイラから発生する蒸気が使用されています. 然しながら, ボイラ水処理に使用される薬剤の安全性, 環境負荷および省エネルギー問題に対して両立する提案は殆どありません. 本研究では, これらに寄与する事を重視し, 薬剤の構成成分には, 食品添加物で, 非リン成分を用いました. その効果は, ボイラ運転時の課題である腐食防止に優れると共に, 水と熱エネルギーのムダを少なくする事に成功しました. 益々, 安全で環境負荷の低減および省エネルギー, 省資源対策が望まれる時代となった今, 本稿が多少とも役立てば幸いです.
ISSN:0582-4176