14. 臨床工学部の医療安全への取り組み

【はじめに】平成19年4月1日に医療法が改正された. 医療機器安全管理責任者を中心にして病院内の医療機器を管理するようになった. 当院では医療安全のため臨床工学部が医療機器の管理を行っている. さらに, 専門的知識・技術を生かして医療安全に力をいれている. そこで臨床工学部が昨年1年間を通じて行ってきた医療安全の活動についてまとめたのでここに報告する. 【臨床工学部の取り組み】臨床工学部は医療機器の中央管理, 医療技術提供, 安全教育を中心に医療安全への取り組みを行っている. 医療機器管理業務は医療機器18種類約750台に対して返却後に点検整備等を実施し医療機器管理システムを用いて安全で効率のよい機器管理を行っている. 医療技術提供は各診療部署からの依頼により機器のセッティング・操作などを行う仕事でありOP室や腎センターなど6部署に対して業務を行っている. 医療安全教育・研修の実施は毎月1回行うME安全セミナーをメインとし, その他個別の勉強会や新規採用看護師, 研修医対象の新任者研修などを行い医療機器の知識や技術の提供を行っている. 【結語】当臨床工学部は医療機器を安全に使用できるように徹底した保守管理を行い, 安全使用のための研修を継続的に行っていくことにより医療機器に係る安全管理のための体制を確保していきたい. また, 各診療部門への臨床技術提供においてもトレーニング及び自己研鑽等により良質な医療を提供する体制の確立を図っていきたいと考えている.