11.動物研究センターにおけるマウス胚移植,胚・精子凍結成績

動物研究センターでは, 利用者へのサービス向上の一環として2000年より段階的に胚移植技術を用いたマウスのクリーン化及び系統維持の目的でマウス胚・精子凍結保存を行っている. データの得られた2002年から2006年までの成績をまとめたので報告する. 【方法】国内外の施設よりセンターに導入されたマウスは, 一旦アイソレーター内に隔離した後繁殖し, 系統としての確保をした. 常法通りPMS/hCGによる過排卵誘起/排卵を行い, HTF培地を用いた体外受精・仮親の卵管への胚移植を行いクリーン化を行った. 産児は, 仮親の病原微生物検査が陰性と判定されるまでアイソレーター内で飼育した. 系統維持及び感...

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Veröffentlicht in:JOURNAL OF UOEH 2007-03, Vol.29 (1), p.105-105
Hauptverfasser: 久野鮎, 上杉幸紀, 大塚宗, 森田智寛, 佐々木礼人, 松尾陽子, 宮田博規, 井上真澄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:動物研究センターでは, 利用者へのサービス向上の一環として2000年より段階的に胚移植技術を用いたマウスのクリーン化及び系統維持の目的でマウス胚・精子凍結保存を行っている. データの得られた2002年から2006年までの成績をまとめたので報告する. 【方法】国内外の施設よりセンターに導入されたマウスは, 一旦アイソレーター内に隔離した後繁殖し, 系統としての確保をした. 常法通りPMS/hCGによる過排卵誘起/排卵を行い, HTF培地を用いた体外受精・仮親の卵管への胚移植を行いクリーン化を行った. 産児は, 仮親の病原微生物検査が陰性と判定されるまでアイソレーター内で飼育した. 系統維持及び感染症等の発生に備え, 余剰胚及び精子は凍結している. 加えてコロニー構築後にも胚凍結を行い, 小規模な胚・精子バンクを作っている. 【結果及び考察】各年による胚保存系統数, 精子保存系統数, 胚移植件数, 離乳率は表1に示すとおりである. 2003年度に離乳率の低下が認められるが, その理由は, 仮親の食殺が多かったためであり, 仮親の生産所を変えたことが原因と考えられた.
ISSN:0387-821X