北九州市洞海湾の底泥の細菌叢調査

2006年5月に採取した北九州市洞海湾湾口から湾奥まで8地点での底泥サンプルについて, EtBr蛍光染色法による全菌数測定および16S rDNA解析による細菌叢調査を行った. 全菌数はいずれの地点でも同程度で, 2.6×108~6.4×108 cells/g であった. 細菌叢については, 基準種と97%以上の相同性を示すものは3~22%で未知菌種が多いことが示唆された. 病原細菌と98%以上の相同性を示すものはVibrio属菌8クローン, Staphylococcus属菌1クローン, Mycobacterium属菌2クローンが検出されたが, 検出頻度は4%未満で低かった. すべてのサンプルか...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:JOURNAL OF UOEH 2007/03/01, Vol.29(1), pp.51-62
Hauptverfasser: 福田, 和正, 市原, 剛志, 上田, 直子, 郡山, 一明, 小川, みどり, 谷口, 初美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:2006年5月に採取した北九州市洞海湾湾口から湾奥まで8地点での底泥サンプルについて, EtBr蛍光染色法による全菌数測定および16S rDNA解析による細菌叢調査を行った. 全菌数はいずれの地点でも同程度で, 2.6×108~6.4×108 cells/g であった. 細菌叢については, 基準種と97%以上の相同性を示すものは3~22%で未知菌種が多いことが示唆された. 病原細菌と98%以上の相同性を示すものはVibrio属菌8クローン, Staphylococcus属菌1クローン, Mycobacterium属菌2クローンが検出されたが, 検出頻度は4%未満で低かった. すべてのサンプルから硫酸還元菌(10.9~30.5%)およびイオウ酸化細菌(19.6~25.1%)が高頻度に検出され, 陸上の土壌細菌叢と顕著に異なることが明らかになった.
ISSN:0387-821X
2187-2864
DOI:10.7888/juoeh.29.51