24. 学生の基礎研究室配属におけるストレス調査
【目的】基礎研究室配属という普段と異なった環境に置かれた学生のストレスについて調査を行った. また, 配属期間中の学生の快適度および満足度とストレスとの関連についても調査を行った. 【対象および方法】2003年度に研究室配属となった医学部3年生95名に対し, 配属されて3週間後にプロフィール, GHQl2項目版, 職業性簡易ストレス調査票を学生用に改変したもの, 基礎研究室配属に対する快適度と満足度のピジュアルスケール, TEGに回答を求めた. 回収率は89.4%で, 最終的に77名(男性47名, 女性30名)81%を解析の対象とした. 解析はエクセルおよびStat Viewを用いて行った....
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Veröffentlicht in: | JOURNAL OF UOEH 2005-03, Vol.27 (1), p.124-124 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】基礎研究室配属という普段と異なった環境に置かれた学生のストレスについて調査を行った. また, 配属期間中の学生の快適度および満足度とストレスとの関連についても調査を行った. 【対象および方法】2003年度に研究室配属となった医学部3年生95名に対し, 配属されて3週間後にプロフィール, GHQl2項目版, 職業性簡易ストレス調査票を学生用に改変したもの, 基礎研究室配属に対する快適度と満足度のピジュアルスケール, TEGに回答を求めた. 回収率は89.4%で, 最終的に77名(男性47名, 女性30名)81%を解析の対象とした. 解析はエクセルおよびStat Viewを用いて行った. 【結果】GHQでは, 平均値は2.38と高いものではなかったが, カットオフポイント3点以上を示したものが38%にも上った. 次にGHQと対人関係との相関をspearmanの順位相関で調べたところ, 有意な相関が認められ, GHQの得点が高いほど, 対人関係にも問題を生じやすいことが伺われた. 一方, GHQと満足度, 快適度については, 有意な負の相関が認められGHQの得点が高いほど満足度, 快適度も低いということが見出された. これらの結果から, 研究室での対人関係が学生のストレッサーになっていることが伺われた. そこで, 対人関係の中で誰が一番関係してくるのかを見るために対人関係の相手を教員と同室に配属された同級生, そしてその他の同級生の3つに分けて調査した. その結果, 快適度, 満足度, 両者において教員からの社会的支援が生徒に最も影響が大きいという結果が得られた. 【まとめ】研究室配属において, 学生が感じる快適度, 満足度には対人関係が大きく影響しており, 中でも教員との関係が強いことが示された. つまり, 教員の指導の仕方や対応の仕方のあり方が学生の意欲にも影響し, 研究に対して快適感や満足感を与えるきっかけになるのではないかと考えられた. |
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ISSN: | 0387-821X |