Sauvé-Kapandji法により治療した陳旧性遠位橈尺関節掌側脱臼の3例

Sauvé-Kapandji(S-K)法により治療した陳旧性遠位橈尺関節掌側脱臼の3例を報告する. 患者はいずれも20歳代で, 外傷後に出現した前腕回内制限と手関節尺側部痛を主訴に, 受傷6週間以上経過した後, 当科外来を受信している. 理学所見, 単純X線およびCTにて遠位橈尺関節掌側脱臼と診断した. 徒手整復は不能で, 観血的整復術を施行したが, 遠位橈尺関節に骨軟骨病変を伴う強い不安定性が残存するためS-K法を併用した. 術後半年から数年を経過し, 可動域は著明に改善, 疼痛は消失し, 受傷前と同じスポーツや職業に復帰している. 遠位橈尺関節に骨軟骨病変があり, 観血的整復術後も強い不安...

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Veröffentlicht in:JOURNAL OF UOEH 2003/06/01, Vol.25(2), pp.249-257
Hauptverfasser: 斎藤, 淳, 酒井, 昭典, 沖本, 信和, 大茂, 寿久, 村上, 太三, 中村, 利孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Sauvé-Kapandji(S-K)法により治療した陳旧性遠位橈尺関節掌側脱臼の3例を報告する. 患者はいずれも20歳代で, 外傷後に出現した前腕回内制限と手関節尺側部痛を主訴に, 受傷6週間以上経過した後, 当科外来を受信している. 理学所見, 単純X線およびCTにて遠位橈尺関節掌側脱臼と診断した. 徒手整復は不能で, 観血的整復術を施行したが, 遠位橈尺関節に骨軟骨病変を伴う強い不安定性が残存するためS-K法を併用した. 術後半年から数年を経過し, 可動域は著明に改善, 疼痛は消失し, 受傷前と同じスポーツや職業に復帰している. 遠位橈尺関節に骨軟骨病変があり, 観血的整復術後も強い不安定性が残存する陳旧性遠位橈尺関節掌側脱臼に対して, S-K法は有効な治療法である.
ISSN:0387-821X
2187-2864
DOI:10.7888/juoeh.25.249